HIKARU ISHIKAWA
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私は今まで自身の経験した出来事、身の回りのものを手がかりとして絵画、立体などを制作してきた。

自身が経験した出来事の記憶は、現在の生活を送る中で唐突に、あるいはじわじわと思い出されることがある。その過去の記憶は常に自分が意識して考えているものではなく、現在の生活の中で似たようなことを経験したり、似たようなものを見たりすることをきっかけとして思い出される。

記憶というものはもう現実に事象として存在しないもので、自分の中だけに存在する。自分の中にだけに存在する事象は、時間が経つにつれて曖昧になり、他の出来事と混ざったり、経験したとき強く感じた感覚や印象だけが強調されたりする。